就職してから、すぐに仕事で活躍できるような機会がないのは当然だろう。新人はまだ重要な責務のある仕事を任されないのが妥当だからであり、数年間の勤務を経て一人前に仕事ができるようになると、ようやく活躍の場を与えられても良いと考えられるようになる。しかし、それでも活躍できるタイミングがないとわかれば、転職を決断する20代の女性は多い。
就職先の職場では男性が中心になって働いていて、そのサポートをする仕事にばかり女性が従事させられていたというのは良くあるパターンだろう。男女平等という考え方は広まっているものの、離職のリスクがあることを考慮すると職場側としては男性を中心に立てて女性はサポートに回すという人材配置を選びやすいのである。
サポートの仕事ばかり任される状況から脱却するには、職場を移るしかないという結論に達してしまうのはもっともだろう。このような動機で転職を決意した場合には、大まかに二通りの職場の選び方をするケースがある。一つは同じ業界で同じ職種の仕事を探す方法であり、職場によって男女の役割分担のあり方に明らかな違う場合には転職によって活躍できる職場を手に入れることができるのだ。
もう一つの方法は女性の活躍が目立つ業界や職種を選び、以前のキャリアをあまり気にせず転職するというものである。まだ20代の若さだからできる転職であり、結果として活躍できる職場を獲得している人も多く、選択肢として選ばれる傾向が大きい。