20代の女性が転職する場合

どのような業界で働いていても、20代はキャリアの初歩として盛んに学ぶ時期である。しかし、20代も後半になると、職場において新人扱いはなくなり、小規模なチームのリーダーを任されていてもおかしくない。このような立場になると、さらなるキャリアアップのために転職を考える者が出てくる。

キャリアアップを目的とした転職を成功させるには、着実にスキルを身につけておくことが大切だ。勤務する業界や職種によって違いはあるが、必ずしも20代のうちに転職をする必要はない。経験を積むために時間をかけても悪い選択ではないからという理由だが、20代の女性の場合は多少状況が異なる。

結婚と出産がキャリア形成に影響するため、数年先をふまえた計画を練ると良いだろう。まずは結婚の可能性がある場合、配偶者となる相手と新居の場所について良く検討することが必要で、新居の場所によっては引っ越しにより通勤が難しくなる可能性がある。また、結婚後にどのタイミングで子どもをもうけるかも検討の対象となり、少なくとも出産前後は勤務できないため転職のタイミングは限られてくるのだ。

だが、女性にとって結婚や出産がキャリアアップの障害になるとは限らず、子育て中の夫婦が働きやすい勤務制度を用意している職場は多く存在している。人生設計として子育てを重視しているなら、勤務制度を優先して職場を選ぶのも良いだろう。もしかすると、業務内容や給料で選ぶよりもキャリアアップの近道になる可能性もある。